第十二回 「丘の屋敷」 シャーリイ・ジャクスン 著 渡辺 庸子 訳 (創元推理文庫)
今回の参加者 私、お姉ちゃん、シュガさん
私はいわゆるホラー物がダメです。
なにがいやなのでしょうか、と自分自身に問いなおしてみました。
・暗さを巧みに利用した奇襲攻撃。
・不気味な無生物が動くこと。夢の国の着ぐるみなんかも怖い。
・死の恐怖。痛さ。グロさ。 etc...
とにかくホラーはいやなのです。なぜ自分からそんな恐怖に飛び込んでいくのか。ホラーがなくても幸せに生きていくことができるじゃないですか。
姉「うん。今回の課題図書はホラーものにしよう」
私「話聞いてました?」
姉「小説だからまた感じ方ちがうっしょ」
っしょ。じゃないでっしょ。なんですかその軽い感じ。
そんなわけで課題図書は「丘の屋敷」になったわけです。
戦々恐々と怯えながら読んだのですが……
うーん。あまり怖くない……ような……?
なんて読書会で漏らすと
シュガさん「想像力があまりないのでは?」
姉「常に作品の根底に流れる不気味な空気が分からんのかね?」
な、なにをー!(怒)
※物語のネタバレがあるので注意してください。
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第十一回 「地図と領土」 ミシェル・ウェルベック 著 野崎 歓 訳 (ちくま文庫)
今回の参加者:私、お姉ちゃん、シュガさん
「ハヤカワ文庫の本裏のあらすじが壮大なネタバレになっていた!(怒)」
なんて話を良く聞きます。
その洗礼を初めて受けたような気がしています。もしこれから読む人は「帯」も「あらすじ」も見ずに読むことをお勧めしたいと思います。
これより以下、私の体験に基づき「地図と領土」のネタバレが入るので、読もうと思っている方は気を付けて下さい。
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映画鑑賞 「夜明け告げるルーのうた」(※ネタバレあり)
友人と一緒に「夜明け告げるルーのうた」を見てきました。
映画館で映画を見るときって、あんまり泣きたくないんですよね。大勢の中で鼻をすすったりすると恥ずかしくて、かといって鼻水垂れ流しにすると気になるし・・・。
だからねむようこさんのポップで素敵な絵と、楽しそうなアニメーションの動きと音楽で評判だった「夜明け告げるルーのうた」を軽い気持ちで見に行きました。
結果
大号泣
(以下、大号泣したものによるネタバレ感想)
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第十回 「ラピスラズリ」 山尾悠子 著 (ちくま文庫)
今回の参加者:私、お姉ちゃん、シュガさん
世の中には分からないものがあります。
数年前、数少ない友人から薦められた山尾悠子さんの「ラピスラズリ」。
難しくて、小説の世界にまったく入れずわけが分からない、と友人に言った時の苦笑いが今でも忘れられません。
しかし私の人生体験や読書会の日々。それらが糧になって今なら読める気がするのです!
そしてその友人と今なら笑いあえると思う!
時は来た!それだけです!
・・・
うおおお。やっぱ全然分からない!
満身創痍で読書会に向かった私を待っていたのは楽しそうな二人でした。
姉「ラピスラズリ面白かったね。課題図書にしてくれてありがとう」
シュガさん「いやー面白かったね。よかったよかった」
この人たちと分かりあえる日がくるのでしょうか。
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第九回 「自負と偏見」 ジェイン・オースティン著 小山太一 訳(新潮文庫)
ぎりぎり四月、間に合いました!!!
深夜番組表だったらまだ四月です!なのでぎりぎり月一本ペースのはずなんです!
今回の参加者 私、お姉ちゃん、シュガさん
ああ! 面白かった!
600ページほどの「自負と偏見」を読み終わり、満足感でいっぱいになりました。
その足で本屋に行き「高慢と偏見とゾンビ」や「ジェイン・オースティンの読書会」を買ってしまうほど、この小説の虜になってしまっていました。(何か方向性が違うとお姉ちゃんに言われましたが)
ここまで私を惹きつけた理由はなんでしょうか。文庫本の解説で桐野夏生さんはこう書いています。
『自負と偏見』は、身分違いの恋の成就に加え、最後まで相手の心が読めないミステリアスな展開と、相手の心の謎解き、など後のロマンス小説のパターンを作った作品である。
まさにそうなのです。
初対面は最悪、だけどお互いの心の内をしっていき、恋が成就し大円団!
どストレート、と言われるかもしれないけど面白いのです!
私の大好きな漫画「彼氏彼女の事情」もそういう感じで、単純にそういうのに弱いだけかもしれないですが、逆を言えば身分差の恋愛漫画が好きな人には!
絶対おすすめしたいのです!
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第八回 「コンピュータが小説を書く日~AI作家は『賞』を取れるか~」 佐藤 理史 著 (日本経済新聞出版社)
参加者:私、お姉ちゃん、シュガさん
わたしはAIや人工知能と聞くとドラえもんや鉄腕アトムが頭に浮かんできます。まるで人間のように会話し、喜びや悲しみの感情を持ち、自分でものを考えるロボットたち。
そして人間の仕事がロボットに奪われるのではないかと叫ばれる昨今。ペッパー君や将棋ロボ「ポナンザ」の登場。そして私が読んでいた新聞の一面のはじっこに書いてあった、「AI小説が星新一賞の一次選考突破」の記事。
漫画やアニメのような時代がもうすぐ来るような気がしてワクワクもあり少しの怖さもあり……。そんなふうにAIの未来を考えていました。
そんな私の頭のファンタジーを右ストレートで粉砕したのが今回の「コンピュータが小説を書く日」でした。
本書はAIの書いた小説が星新一賞の一次選考を突破した過程が書かれた作品です。
ちなみに今回の本はシュガさんが決めました。新聞の記事を読んだのかな、と思って聞くと一言
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第七回 「バナールな現象」 奥泉 光 著 (集英社文庫)
二月滑り込み!!!
ズサ━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!
ふぅ・・・
今回の参加者:私、お姉ちゃん、シュガさん
最近、外国文学の読書会になりつつありました。
なので今回は日本の作者でやりたい!
というわけで、その時に読んでた「小説の聖典(バイブル)」という対談集でいとうせいこうさんと話していた奥泉光さんに興味を持ちました。いつもの対談は読んで本人の著作を読んでいないパターンです。
その作品の中でも面白そうだった「バナールな現象」にしました。(理由は主人公が哲学者だというとこです!)
ただこれが全ての間違いでした・・・。
姉「ブック・〇フにもジュン〇堂にも三〇堂にもないんですけど・・・」
私「え・・・」
シュガさん「全然手に入んないんですけど・・・」
私「あ、Amaz〇nにあります!」
姉・シュガさん「めんどい・・・」
私「(´・ω・`)」
ネットのほうがめんどいという発想が前時代的だとおもいます。
結局みんなでAmaz〇nで頼みました。(買った時は436円だったのに今746円まであがってます・・・。私たちのせいです・・・。)
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